デジタルデバイド

「デジタルデバイド」という言葉を耳にしたのは、
どのくらい前のことだっただろう?
初めて知ったころは、その格差が起きるベースはパソコンだった。
パソコンを扱える人たちは、インターネットで様々な情報を得られる。
しかし、それらの情報を得られない人たちとの格差が生まれ、問題になった。

今のデジタルデバイドはもっと身近かなものだ。
そのベースが手元の小さな「スマートホン」だから。
あらゆる格差が、あまりに簡単に生まれてしまう。

昨日、病院で高齢の女性が看護師さんにお願いしていた。
「ここに書いてある私の電話番号を、携帯では無くて自宅にしてください。
携帯はほとんど使わないんですよ。家に置きっぱなしです」と。
そうよね。
携帯を使わない女性に、スマートホンで「ワクチン接種証明」とか無理よね。
デジタルの普及は、生活の根本に高い塀を築き続けているようなものだ。

そして日々、デジタルデバイドはどんどんと広がっていく。
10月25日から「かながわpay(かなpay)」がスタートした。
スマートホンに「かなpay」アプリを入れて登録すれば、
QRコード決済で買い物をすると10%~20%のポイントが付くキャッシュレスサービス。

早速今日、私もスーパーで買い物してみました。
空いていたので良かったけれど、
お店の人も手間取って、手順がよく分からないみたいだった。

11月になると、当市でも「元気回復デジタル商品券」の抽選が始まり、
当選すると、5000円で6000円分のデジタル商品券が使える。
それも、応募してみよう(なんでもチャレンジ!)と思っているけれど、
これこそ、デジタルデバイド。
それを、やむを得ないことと納得していく? ちょっと複雑です。

こちらは「かなpay」 1460円のお買い物をした直後の画面。
どんなお店が参加しているかは「近くのお店」ですぐに見つかります。

しかし、決済できるキャッシュレスサービスが限定され過ぎていて、
これでは、多くの人に使えないのでは?