匂いの暴力

最近は「スメハラ」というのだそうです。
その言葉が適当かどうかは分からないけれど、
匂い(香り、臭い)は時として暴力ではないかと思うことがあります。

私にとっての暴力的な匂いは、悪臭の類ではなく、
ほんとうは「良い香り」であるはずのもの、だけど、
時として、人それぞれに耐えがたい状況になる「良い香り」のこと。

我が家の夫は、その「良い香り」がめちゃくちゃ好きです。
おそらく、鼻が麻痺しているのではと思えるくらい、
人工的な「良い香り」を好みます。

夫がこの夏、新しい蚊取り線香を買ってきました。

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この匂いがめちゃくちゃ苦しい・・・

蚊取り線香が大好きな夫は、ずっと昔から
廊下、庭先、玄関、ガレージ・・・
自分の居る場所に蚊取り線香を配置します。
もうもうの煙の中にいても平気です。

それでも、昔ながらの蚊取り線香の匂いは、
私にはそれほどイヤではなく、夏だな~と感じていたけど、
この夏は一大異変!
買ってきた蚊取り線香は、ホームページによると以下の通り。

『高品質なブルガリア産のダマスクローズから採取した天然ローズオイルをプラス。上質で心地良い香りを実現』

その匂いは、ひたすら、人工的なローズ臭が強すぎるのです!
食事のテーブルにその匂いが漂ってきたときは、さすがに悲鳴をあげました。
せっかくの食事が美味しくなくなってしまうもの。

おまけに、煙を吸うと喘息を誘発します。
私の呼吸器が反応して息ができなくなります。

夫に訴えても、私の感覚が理解できなくて却下され、
今も廊下から匂ってきて、とても辛い・・・

さて、もうひとつの匂いの暴力。
柔軟剤の匂いです。

「良い香り」の好きな夫は、
良い香りのするという柔軟剤を自分で買ってきました。
自分の作業着などを洗濯する時に、この柔軟剤を、
既定の量の倍以上を使うらしい。

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その強い匂いたるや、家じゅうに広がるほど。
次の日、いつもの洗濯をすると、すべての洗濯ものに匂いが移ります。
それも、かなり強烈に。
布巾もタオルも、私の肌着や衣類も、全部に匂いが付いて、
ほんとうにビックリするくらいの匂いの嵐。
その柔軟剤の強い匂いの苦手な私は、ずっ~と悲鳴です。
そして、強い匂いは、やはり喘息を誘発します。
(健康な人は信じられないかもしれないけれど)

これも夫に、規定の量以上使わないように頼んだけれど、
「いい匂いじゃないの」と、
匂いを辛く思う私のことは、まるで信じられないらしい。

まさに、私にとっては「匂いの暴力」だけど、
匂いをどう感じるかは人によって違うので、
一緒に暮らす相手が両極端にいると、
その間を埋めることは至難の業なのかも?

たいていは(ほとんど)、夫の意見が通ってしまう我が家です。
この匂いの暴力にどうやって耐えていけばいいのかな?
結局、我が家から逃げ出して、仕事に行くよりないのかな・・・・

匂いを暴力だと感じることってありますか?