電子ブックと作家の思い

もうだいぶ前になるのだけれど、
新聞の「人生相談」欄で回答していたある作家の、
電子ブックに関しての主観に違和感を持ちました。
(死への恐怖を克服したいという相談だった)
そのことについて、書こうと思いつつ書き損なっていたので、
忘れないうちに書いておこう。

—-掲載文抜粋—-
本を読みなさい。死について説いた本がたくさんあります。
ひとつ申し上げておきますが、電子ブックでなく、活字の、紙の本を読むこと。
電子ブックはその形態から、説得力が弱く感じられるからです。
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私もKindleに触れる前は、「本は紙じゃなくちゃ!」と強く思っていました。
でも、今は紙の本はほとんど読みません、というか読めません。
そんな私が感じること。
「人はそれぞれです。
全ての人に同じ条件をあてはめることはできません」

電子ブックでも、感動し、涙を流し、笑い、幸せになり、あるいは哀しみます。
説得力は、紙の本と全く変わりません。
小さな文字を読むことが辛いとき、そんな辛さを感じずに読めるので、
言葉たちがより心に響きます。

この回答を書いたのが著名な作家であることに、
電子ブックが世の中(日本の?)に、
思ったよりも広がっていないことの因子を感じました。

実際に、新作の発刊と同時に電子ブックも配信する作家と、
まったく電子ブックでは配信しない作家とがいます。
配信しない作家の方は、みんなこんな風に感じているのかも?
でも、それはきっと間違っていると思う・・・

さて! この本は面白かった!

20160408-6

—-Amazonから——–
飼い主の老婦人を亡くし、ひとりぼっちになった猫アルフィー。
帰る場所もなく空腹でさまよい続けたすえ、とある住宅地にたどり着いたアルフィーは、
そこで“通い猫”として生きようと決める。だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。
世をすねた無職の男に育児疲れの主婦、デートDV被害者――そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇跡を起こす!?
全英絶賛、ハートフル猫物語。
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猫って、きっとこんな風に考えているのね、、と
自然に思えてしまう本。
そして、読後、とてもハッピーで幸せな気持ちになれる本でした。