iPadのkindleで開いた表紙ですが、iPadでは読んでいません。
重たいから無理 (^^ゞ
この本「デフ・ヴォイス」(丸山正樹 著)を1カ月ほど前に読みました。
ドラマ化されたことでタイトルが頭に残っていたのかな?
Amazonで大して考えもせずに購入。
そして読み始めました。
ドラマはこの時はまだ観ていませんでした。
ストーリーは推理もの、犯罪・警察・法廷小説の形です。
これは私の好きなジャンルなので、一気に読んでしまいました。
でも、推理小説の骨組みにからむのは、
「手話」そして「ろう者と聴者」を主題に、
コーダ(聴覚障害者の親を持つ聴者である子供)の葛藤で、
そこが読者としての私の胸をつかみました。
でもそれより何より、自分自身はほんとうに無知でした。
「手話」というものをとても単純に考えていた。
「手話」は言語であるということ、
そして手話にはいろいろな言語法がありました。
手話言語は、音声言語である日本語とは異なる言語であり、
独自の文法構造を持つそうです。
そして、生まれたときから聞こえない人の手話言語と、
中途からろう者になった人が使う手話言語との違い。
あるいは、手話言語を学ばなかった人の、独自の手話。
もちろん、地域、国、などが違えば、手話言語も違う。
手話言語が違えば、ろう者どうしてあっても、言葉が通じにくいのです。
そういったことがある程度、頭に入ってくると、
生まれたときから日本語の会話を聞いたことがないろう者は、
そもそも、単語はもちろん、私たちが普通に使う日本語の文法も、
助詞も動詞も形容詞も修飾語も、どうやって学び、
どうやってそれらを組み立てることを学ぶのか。
もう途方もなく大変な努力を積み重ねていくのでしょう。
本を読みながら、
そういった知らなかった世界のことに心をとらわれていきました。
そして先日、
録画してあったテレビドラマの「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」を観ました。
本を読んでいない人は、ドラマを観ただけで、ストーリー
(特に、犯罪ドラマとしてのストーリー部分)が分かるのかな?
主人公は、私が小説を読みながら作っていたイメージとはぜんぜん違った。
でもとにかく、
ろう者の役はすべてほんとうのろう者の人たちが演じていたことに驚き
(すごく上手くて、役になりきっていたから)
また主役の草薙さんも素晴らしかったし、
テレビ画面では、常に手話通訳の方の手話が行われていて、
初めて見るドラマの形態でしたが、見づらいことは無かったです。
そんなわけで、久しぶりにさんぽ道は、Kindle本の話になりました。