落語と映画と・・・

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桜木町駅を出て、汽車道を歩くときには雨が強くなっていました。
木道も汽車の線路もしっかりと濡れて、
急いで家を出た時に折り畳み傘を持ってきてしまったことを、
ひどく後悔しながら歩きました。

汽車道の先の目的地は、「イオンシネマみなとみらい」
私が時々来ていたころ、この映画館は「ワーナーマイカルみなとみらい」でした。
いったい、いつごろから来ていないだろう?
辻堂に「109シネマズ」が出来て、すっかり遠のいてしまった。

今日の映画は、小作品。
なので、上映している映画館が少なくて、
はるばると桜木町まで来ることになりました。
しかも、こんな雨の日に。

目的の映画は「もういちど」
なんと、落語の映画です。

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主役は林家たい平さん。
日曜日の夕方、笑点で、どんぐり眼玉がやけに目立つあの落語家さんです。
ファンというわけではありません。

主題歌が問題だった。
この映画のために作った曲では無いですが、
監督の板屋宏幸さんがたっての願いで使うことになった曲でした。

板屋さんは、多くのミュージシャンのミュージックビデオを作成していて、
映画制作は今回が初めて。
その記念の映画でした。

悪い人はひとりも出てきません。
静かな、そして温かい時間が流れ、
その中で、「落語」が生き生きとストーリーをひっぱります。
江戸の町の貧しくもやさしさ溢れる庶民の生活と、
落語の勉強を一生懸命がんばる少年の姿を重ね、
じんわりと感動をよぶ映画でした。
たい平さんも、なかなか良い雰囲気でした。

しかし、あそこで浜田省吾の歌がかぶる・・・
それは、にくいな~

映画館の会場は、平日の10時からということもあるし、
メジャーな映画じゃないこともあって、
もちろん観客は数えるほどだけれど、はっきり分かるのです。
「笑点」などの落語ファンだろうな~という高齢の男性たちと、
浜田省吾のファンだろうな~という若い男性、若いカップル。
直ぐ近くのカップルは、あの曲が流れた瞬間、
女性がビクッと背筋を伸ばして、男性と顔を合わせていました。
だよね~  同じ気持ち! 私は一人だったけれど。

でも、良い映画でした。
久しぶりに、好きな落語家の「落語」を堪能したくなったかも・・・