この写真を見て、ピンと来る人が、
さんぽ道を見て下さる中に、数人はいるはず! ね!
夫が自分の部屋を大整理しています。
11月末までに、徹底的に片付けるそうです(?)。
20年は触っていなかった本棚を片付け始めて、
「あんな本、もう読まないのに何で取っていたのか」とやっと気が付いたらしい。
その本棚の中から出てきたのだそうです。
私の、学生時代の課題作品アルバムが!
写真の大学に通っていたので、
各学年ごとに、写真基礎や商業写真など出された課題の写真を貼って、
提出していました。
・・・って、そんなこと、実は完全に忘れてた!
夫に見せられるまで・・・
わ~~~! とビックリしてアルバムをめくりました。
ガーン!
なんてひどい作品たちだろう!
よくこれで、単位をもらえたと思う。
先生も点数のつけようがなくて、困っていただろうけど、
下手くそな作品でも、数少ない女子だったし、
真面目で期日を守って提出していたから、
しぶしぶ合格させたのだよね。
なんでもっと良い作品が撮れなかったのかな?
どれもこれも、手近な被写体で手抜きしてるし、
何の苦労もがんばりも見えない作品ばかり・・・
自分で現像焼き付けしていたけど、それも甘すぎ!
でも、せっかく出てきたし(約半世紀ぶりに)
さんぽ道に記念碑として、ちょっとだけ載せておくことにしました。
アルバムのページをiPhoneで撮影した簡易スキャンです。
写真基礎の課題。「スポーツ」とか「今日の感情」とかテーマを与えられて、
それを作品にしてくるわけだけど、アルバムに書いた題字が超下手だ!・・・
「シリーズ渋谷駅」だとかってタイトル付けて、渋谷の街を撮影した組写真。
でも、1960年代最後のころの渋谷駅ってこんなに汚かったのね。
しかし、何が言いたかったのか? 意味不明じゃん・・・
これはある意味、貴重な写真かもです。
日劇のウエスタンカーニバルで撮影しました。
あのころの女子たちのファッションがよく分かる。
そして、あのころは、一眼レフでステージを撮影したって怒られなかったのね。
今じゃ考えられません。
課題のテーマは「群像」・・・ う~ん?
ステージの中央はブルーコメッツです。懐かしい。
商業写真は、撮影時の状況をちゃんと書かなくちゃいけなかった。
どこにライトを置いて、どこから撮影したとか、現像液D-76、印画紙月光V3、とか。
しかし、懐かしすぎる。
商業写真で、家具写真が課題だったけど、私は部屋の隅にあったこんなものを。
それで、先生が首をかしげて「これは家具じゃないなあ?」と。
だから、アルバムの最後に先生の字で「家具?」とメモが残っていました。
その時のこと、しっかり覚えてる・・・ それでも合格、先生は女子に甘かった。
今は亡き、ダンディなO先生。
懐かしすぎる・・・
リバーサルで組み写真を撮るのが課題で、私は「紫の夜明けを撮ろう!」と決めて、
親友にモデルになってもらって、まだ明けきらない西新宿へ車を飛ばしました。
その時の作品です。
左手でスライドを宙に持って、右手でiPhoneで撮影するので、
ピント合わせが難しくて、ボケています。
このスライドをプロジェクターに入れて、何枚かを連続投影する作品の課題です。
夜が明け、周りがどんどんと明るくなり、紫色の夜明けは瞬く間に朝に変わっていきました。
今も親友のモデルさん。勝手に載せちゃったけど、きっと怒らないはず(^^;)
可愛かったね! (今も可愛いけど)
アルバムにこうやってスライドを貼り付けて(袋状の中に入れて出し入れできるように)
しかも、なんやら、こそばゆくなるような詩が添えられています。
で、あまりに赤面ものの詩なので、そこはボカしました。
ったく! こんなもの、よく恥ずかしくもなく書いたなあ~
たくさんの写真に再会しました。
みんな、ほんとうに下手くそ写真だったけれど、
どの写真も、撮ったときのことを覚えています。
青春時代をなぞりながら、一枚一枚眺めていました。
もう2度と帰らない時代・・・
でも、どれも下手だったーーー