スキーツアーバスの事故については、
あまりにずさんな運行管理の数々が表に出てきて、
ああ、そういうことだったのかと、
今さらながら、亡くなった若者たちの命が悔やまれてならない。
どこだったかのテレビで、青山学院大学の原監督が、
この事故に関して、
「普通、若者は死なないんですよ」と言っていたけれど、
ほんとうに、その通りです。
若者はふつう死なないのです。
学生たちと日々を共にしている原監督だからこそ、
その言葉はよりいっそう重たかった。
そもそも、
安全なツアーと、危険なツアーと、
いったいどこで見分けることができるだろう。
ましてや、お金の無い若者たちが選ぶのは、
少しでも安いバスツアーに決まっているじゃない。
いつもこうして、大きな犠牲を払ったあとに、
いろいろなことが見えてくる。
「わが子が亡くなったことを、せめて教訓にして・・・」と
親御さんは気丈に言っていたけれど、
自分の家に戻って、
子供の日々の生活そのものがまだ生暖かく残る部屋に佇めば、
そんな立派な言葉など、吹き飛んでしまうことだろう。
「なぜ、うちの子が、死ななくてはいけないの!
なぜ、うちの子でなくちゃいけなかったの!」と、
止めることもできず、後から後から叫び続けることだろう。
私だったら、狂ってしまう・・・