冷たい雨の日のこと

その日は冷たい雨が降り、前日までの暖かさが嘘のように寒い日でした。
少し前、4月9日の日曜日の事です。

2008年から2011年ころ、通い詰めた江の島。
NPOの女性団体の中で、振り回されるように忙しい日々を過ごしていました。
その団体の事務局員として、一緒に仕事していた女性がいました。
あの頃は、代表と副代表と私とその事務局の女性と、
4人が孤立するような形で、戦っていた日々だと言ってもいいくらい。
大きな嵐の中にもまれるように、心をすり減らしていた数年間。

先日、その事務局の女性の訃報が突然飛び込んできて、
葬儀にかけつけたのが、その寒い寒い雨の日曜日でした。
私よりもかなり若い女性でしたが、今年に入って体調を悪くして、
入院治療をされていたのに、その甲斐もなく亡くなったそうです。
訃報を聞いて、私は一瞬息が止まるほど驚きました。

葬儀はしめやかに行われ、
棺の中の少しやせた彼女のお顔にお花を添えて、お別れしました。

そして思うこと・・・
人の一生とは、なんと儚いものだろう、と。

その葬儀の場で、久しぶりにお会いしたあの頃の代表から、
代表の個人的なサーバー情報を教えてほしいとメールが来て、
古いデーターをバックアップしてある外付けHDの中を、
今夜はずっと探していました。
結局、見つからなかったのだけど・・・

古いファイルをひっくり返して、今更ビックリ!
あの女性団体を手伝っていたころの、データー量のすごいこと。
山のようにファイルが保存してありました。
いろいろなことを手伝っていたのだな~
よくやったな~
で、もうこんなこと、出来ないな~
僅か数年前だけど、あの頃の気力・体力、もうありません。
しかも、楽しいと思ってやったことは無かったし・・・

今は、楽しいことしかやらないようにしています。
100%ではないけれど。
そうです。歳を重ねたら、もう残りの人生は無理をしない。
イヤなことは引き受けない。
楽しくないことはやらない。
笑顔になれるようなことだけ、やろう!

心にそう決めているけれど、これがなかなか難しい・・・

葬儀でお見送りした女性は、
何年も前にご主人が先だっていました。
きっと天国で、尽きない話を語り合っていることでしょう。
ご冥福をお祈りします・・・