関ヶ原

映画館での映画は久しぶりになりました。

映画は「関ヶ原」です。

少し前に、山本兼一著「修羅走る関ヶ原」を読みました。

この本は、関ヶ原の合戦に臨んだ武将たちを、
戦いの時系列に合わせて、リレーのようにひとりひとりをとりあげ、
その武将の心の動き、戦う姿を力強く描写し、
関ヶ原を俯瞰図のように見下ろして書かれている。
臨場感にあふれ、ハラハラどきどきしながら読み進み、
歴史小説と簡単に片づけられない新鮮さがあって、感動しました。
本当の関ヶ原の合戦ってこうだったのだろうなあと、イメージも深まりました。

読み終わると、公開中の「関ヶ原」を見てみたい、と気持ちが膨らんで、
本日、いそいそとシネマへ足を運んだのでした。

「修羅走る関ヶ原」は、関ヶ原の1日のみを完璧に追っていましたが、
映画「関ヶ原」は、ここに至るまでの秀吉、家康や石田三成のかけひき、
合戦のあとの、いよいよ徳川の野望が実るときまでを描いています。

本を読んだあとなので、なかなか面白かったです。

でも、歴史(関ヶ原のころの)の予備知識がないと、
展開が早く、また人々の会話が早口で、何を言ってるのか?
誰がどうなのか? 分からないまま進んでしまうのでは?と思いました。
少なくとも、主要の武将たちの立場を知らないと、
ストーリーの中でだんたん分かっていく・・・という期待は難しそう。

それから、出演した俳優たちですが・・・
私は、惹かれる人は誰もいない映画だったので、
誰かに入れ込むこともなく、おかげで淡々と見ていた気がしました。
(惹かれる俳優がいると、もっと楽しかったと・・・)

歴史ものは、本でも映画でもドラマでも、
一人の武将の描き方がみな違います。
かなり大きく違う場合もあって、がっかりする時も。
今回、けっこうそれがあって、私的にはかなり残念だったけれど。
でも、映画自体は、とても良かったです。

ひとつだけ・・・
無理やり、三成と伊賀の女との恋を挿入するのは、ちょっと引いた・・・
映画はどうしても、色恋を添えて膨らませたいのだろうと思うけれど、
すごく違和感・・・ ちょっと文句・・・