思わぬ道の先

もうひとつ、続けて・・・ 熱海です。

海まで下りて大寒桜を楽しんだ翌日、
伊豆山神社へ行こうと思っていたけれど、吹き飛ばされそうな強風。
遠くまで出かけるのは諦めて、
でもせっかくだから、歩いたことのない道を選んで駅前へと。

今は拝観させていない「旧日向別邸」の前を通り過ぎます。
が、なんでもない所でも、熱海はほんとに坂ばかり。
私にとっては心臓破りと言いたいくらいの坂を上り切り、
上の写真は平たんな道になったところです。

少し歩くと、景色がちょっと開けて、
向こうに見える横長は新幹線の熱海駅の屋根。
新幹線・・・長いな~

で、道が分からない・・・
ちょうど車を駐車していた同世代くらいの女性に、
駅の方へ行くには?と道を尋ねました。

女性はお喋り好きで、私もついついいろいろな話。
知らない場所で出会った人と、その土地の話を聞くのは面白いです。
そして、「この先をずっと・・・・階段があるけど道なりに」
と教えてもらって、言われた通りに歩きました。

そうか、、、東横インの上あたりなんだ。
なんだ、いつもの道のすぐ上じゃないの・・・

そして階段・・・
下りる時は写真なんて撮る余裕がないので、
下まで来てから見上げてシャッターを。

階段はまだ続きます。

え?どこに降りていくのだろう?
下りてきて、分かりました。ここだったのだ!

いつもの道、そしていつものカフェのあるプリンスホテル。


そう、あの階段を下りてきたのだった。
この道を通るとき、あの階段ってその先はどんな場所に続くのだろう?
よくそんなことを思って歩いたけど、
そうだったのだ、謎が解けた!

階段の両脇に立っている建物は、「熱函病院」です。
実は、廃墟になっている病院です。こんな立派な病院なのに・・・

ネットにこんな記事がありました。

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熱函病院は1975(昭和50)年に開設された静岡県熱海市の病院。
6階建てほどの大規模施設で、一時は内科、整形外科、小児科など11の診療科があった。
2007(平成19)年10月に休止後、再開せずに2009(平成21)年8月に廃院となった。
好立地にあったが、医師が確保できなかったらしい。
2018(平成30)年7月時点で建物は現存し、綺麗な状態で管理されている。
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今現在、大規模に工事が行われている様子はありませんでした。
ずいぶん前から同じ状況です。

病院が出来たという昭和50年から、しばらく熱海に住んでいた私の母。
病院にもかかっていたというので、確かこの熱函病院だったと思う。
遥かな時が過ぎ、熱海もいろいろと変わり続けています。
この病院はこれからどうなるのだろう・・・