可愛いツバメたち

夕刊の一面、トップ記事の副題に、
「都心 ツバメ2年姿見せず」とありました。

そうなんだ!
都心にツバメが来なくなってしまった・・・

そういえば、この近所でも。
以前は、あのお店の軒下、あのビルのコンクリートの屋根の下、
いろいろな場所でツバメが巣を作って、
目の前を、低く素早く飛び交うツバメの姿を目にしたのに。
もう、ずっと見かけていない気がします。

都心はもちろん、この辺りの街中は、
子育てできる場所ではなくなってしまったのね。
ツバメたちはどこへ行ってしまったのだろう?

親ツバメが巣に帰ってくるたびに、
黄色い嘴の赤ちゃんが、
我れ先にと大きな口をあけて餌をもらう。
可愛いその姿を、微笑ましく眺めていたのはいつまでだったか。

お店のご主人は、ツバメの巣の下に板を打ち付け、
巣が落ちないようにしてあげたり、
糞が落ちる辺りには段ボールを敷いてあったり、
それぞれが温かく巣立ちを見守っていてあげていたのに。

そんな風景は、もう過去のものになってしまった?
人はそうして、ひとつひとつ大事なものを失っていくのね・・・