やりきれない事件。
ひたすら、心の重くなる事件。
やっと加害者とされる少年(?)が、
殺害にいたる状況を話はじめていると知って、
ほんの少しだけ、暗闇の先が見えてくるのかと・・・
それにしても思う。
命を奪われた少年の周りにも、
加害者の少年の周りにも、
いっしょに事件を起こした少年たちの周りにも、
彼らをとりまく、多くの少年少女たちの周りにも・・・
どうして、
ただの一人の大人の姿も見えない?
ただそこに、少年たちだけの社会が存在していた。
ひとりの少年の命が断ち切られるまで、
たった一人の大人さえ、姿も声も存在しなかった。
そんなことが、起こり得るなどとは、
なんて哀しい世の中なのだろう・・・