工事の訳

先日から、このビル全体に
足場とシートをかけてメンテナンス工事をやっていました。
塗り替え?かな、と思っていたのだけど、
昨日、その前を歩いたときに気が付きました。

その頃の写真を撮っておいたらよかった。
このビルのこの窓の、ガラスの外にある枠は、
ものすごくたくさんの鳩たちの止まり場所だったのです。

だから、窓ガラスはもちろん、その下の通路、
(主にそこは階段になっていますが)一面が、
その鳩たちの落としたフンで汚れていました。

階段を通りたいことがあっても、上からフンが落ちてきそうだし、
フンを踏まないように歩くのは至難でした。
近道をしたくても、だからそこは通らなかった。

昨日、そこが、窓ガラスがきれいになっていて、
鳩が一匹もいないことにビックリして、
目を凝らして必死で窓ガラスの枠を見つめました。
どうしてだろう?

よくよくビルを見上げて納得です。
あのメンテナンス工事は、鳩対策だったのだ。

鳩が止まっていた場所は、金属の線が張られ、
だから鳩たちは止まるに止まれず、どこかへ。
メンテナンスと同時に、清掃作業も行ったのでしょうか。
いつも大量のフンで汚れていた階段もきれいになっていました。

これで安心して通れるけれど・・・
あのたくさんの鳩たちはどこへ行ったの?
近くに鳩の姿は見えませんでした。
人と動物。都会では人の生活が優先されるから、
疎まれ排除される動物があとを絶ちません。
彼らは、当たり前に自分の営みを行って生きているだけだけど。

せめて、どこか人に邪険にされずに生きられる場所を見つけて欲しい。
そんなことを思いながら、iPhoneのシャッターを切りました。